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2022/08/24 14:43

岡田眞善さんからの撮影後記


撮影後記

ローヤルゼリー、 プロポリス、 ハチミツ、 これらの撮影には、頭を悩ませる課題が…。

というのも、 ローヤルゼリーもプロポリスも、 粉末なのだ。

白い粉末。

すると、シンプルに撮ろうとすると、 ニュース番組の映像などで出てくる、 持っていると捕まってしまう、 あの、怪しい白い粉…。
白い粉末のイメージ映像と どうしても被ってしまう…。

白い粉を撮影するのは、難しいものだと 思い知った。(笑)

また、何かアイデアを出して、 パッケージの中身、 あの、良い方の白い粉を撮りたいわけだが、 何かよいアイデアがあればと。

さて、ハチミツである。
これも撮影において 難しい点はあるのだが、 厄介なのは、 撮影時に(垂れた蜂蜜)であった。

我々は、撮影台紙の上などにモノを置き、 撮影する。
飲料などは、水滴との勝負…のようなところがあるが、 もし、こぼれたら、拭けばいい。
台紙に垂れても、 そこは、撮影に何度も耐えられるコーティングが、なされているので、 拭けばいい。

しかし、 ハチミツは違った。
一瞬でも垂れてしまうと、 瞬時に染み込んでいるのだ。
すぐ拭いても、染みてる。
さらには、垂らしたところが、歪んで伸びてしまう。

まさに、これこそ浸透圧。

何かに染み込んで行くチカラ、 染み込んで行く圧力である。

期せずして、ハチミツの浸透するチカラを思い知った。(笑)

閑話休題

先日、水に関する取材を行った。

今流行りの、 ドラッグストアやスーパーなどに設置されている 超純粋やら、 RO水など、呼び方は、メーカーにより、様々あれど、 いわば、かなりの純度で精製水に 近づけてある水を、 会員は汲み放題…というようなサービス。

名前からして、 ピュアな水…というような印象を受けて、 中身も、その通りなものばかり…。

しかし、勘違いが、はびこっていると…。
なんだか『ピュア』と聞くと、 耳障りよく、雰囲気的には 体が素直に求めそう…。

しかし、 これは、体に良い事なのかというと、 そうではない…と。

そして美味しいか…というと、 無味なはずであり、美味しい…とは無縁なはずだと。

もちろん理由があった。
そもそも、精製水というものは 飲用には薦められていない。

なぜか。

水には、溶かす力がある。
乾拭きで落ちない汚れも、 水拭きだと落ちる。
これは、水が汚れを溶かすから。

味噌汁だって、水が味噌、具材の味わいを、具材から溶かして、吸収して、まさに、美味しい『汁』になる。
出汁と言うわけだ。

つまり、水というは『溶かして、吸収』 するのだ。

その際、何も混じり気のない、 ピュアな水こそ、吸収できる余白が全てであると言っても良いまっさらな状態のもの。
これを飲むと、 僕らの体の方から、水へと溶け出すのだ。

濃い方から薄い方へ。

僕らの体内にある塩分はじめ、 保たれているバランスが、一気に ピュアな水の方に溶けて、流れ込み、 体の外へと運ばれてしまう。
それまでのバランスが過剰に崩れてしまう。薄まってしまうわけなのだと。

暑いからと言って、 そんなピュアな水だと、かえって 水分補給の趣旨が違ってしまう。

それゆえ、精製水の飲用は推奨されておらず、逆に、 だからこそ、水分補給専用の水などといった商品も売られているわけだ。
まだ、水道水だと、じつは天然の川からの水が浄水されたものなので、ミネラルが入っており、純水のような事にはなりづらい。

ハチミツ梅炭酸割り

さて、浸透圧。
私が撮影時に期せずして経験したハチミツの浸透圧。

肌に染み込む、体内に染み込む。
この工程こそが『補給』になるわけで、 私はこの夏、 ハチミツ梅炭酸割りを堪能している。

また、このハチミツが、一気には炭酸水に溶けない。ゆっくりゆっくり。
飲みながら、味変を楽しんでいる。
まるで焼酎梅割りの味変のように。
これがいい。

炎天下だけではない。
一日の中で、時さえあれば。
ハチミツ梅炭酸割り…
これを作る…
という作業をも楽しみ、 ゆっくりと味わい。
味の変化も含め、 そんな時間が、 心と体へ、 ハチミツの浸透圧により、 楽しめる水分補給となっている最近。

紫蘇梅で試すもよし、 シンプルな梅で試すもよし。
いずれにせよ、 質の良いハチミツが、 心地よい天然の浸透圧で 潤してくれる。

さあ、もう一汗かこうか。夏らしく。

岡田眞善さん感想
  • 岡田眞善
  • 俳優・写真家・ラジオパーソナリティー
  • 1973年 東京生まれ。
  • サンミュージックプロダクション所属。
  • ラジオなどでは、自ら取材した多種多様な情報を眞善流の切り口で発信している。
  • 小学生の女の子、二児の父。

また、商業写真家として、広告撮影・物品撮影・人物撮影に携わり2003年よりM-WAVE写真事務所に籍を置きつつ、ライフワークとしてスナップ写真を愛し、2021年~22年はShare The Moment 最優秀賞など、5つの賞を受賞

その風貌とは逆に、大宮や赤羽、新橋といった、下町系立ち飲み屋に佇む男でもあり。

趣味は自転車、バイク、カメラ、ヨット、マテリアルとしての金属発見とこだわりは半端ない。

1998年、世界帆船レース日本代表でチームキャプテンを務め、チームを世界二位に導き、日本のヨット界に貢献。

本業のラジオパーソナリティーとして言葉の一つ一つを音として大切にする一方、これからの言葉を使う子供達の【言葉の先生】として、川崎市の小学校などでは寺子屋事業に参画し、小学校2・3年生を対象に、毎週授業を展開している。




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